正社員ワーママに疲れたら?原因別の対処法から辞めどきまで

正社員で働くワーママは、仕事、家事、育児、そして人間関係と、疲れる要素が山ほどあります。
「もう疲れた!辞めたい!休みたい!」と思うことがあっても、「せっかく正社員で働けているのに…」という思いが頭をよぎり、疲れの原因や解決策を曖昧にするママも多いはず。
この記事は、かつて正社員ワーママとして働いていた私が、当時どれほど疲れていたか、そしてメンタルが崩壊寸前だった記憶を元に執筆しました。
正社員ワーママが抱える疲れの原因と、日々の疲労を軽減して働きつづける方法を、実際のエピソードをまじえて解説します。
- ワーママ歴7年目の元シングルマザー
- Webメディアの編集部で正社員として働いていた
- 現在は、IT企業との業務委託&ブログ運営でフリーランスに

正社員ワーママが疲れるのは当たり前!

子育てと仕事を両立する正社員ママが疲れるのは、当たり前です。
チェックテストやデータから「ワーママが疲れるのは当たり前、自分のせいではないこと」を知りましょう。
【診断】ワーママお疲れ度チェック
下記の「ワーママお疲れ度チェック」は、私が1番疲れていたときに感じた悩みを並べてみました。

4個5個6個、当てはまるママさん、毎日本当にお疲れ様です!
ワーママお疲れ度チェック
子どもの体調不良で仕事を休むのは95%以上が自分。
朝から晩までバタバタ。帰宅後は家事に追われる。
職場での理解が足りず、肩身が狭い。
自分の時間なんてゼロで、リフレッシュする暇もない。
姑やママ友に気を配る余裕がなく疲れる。
子どもとふれあう時間が少なく悩む。
【総務省データ】疲れたワーママの現状

ワーママが疲れてしまう現状は、データにもあらわれています。
総務省の「社会生活基本調査」(2021年)によると、共働き世帯において妻が家事に費やす時間は1日平均204分、いっぽうで夫は約40分。
驚くことに、妻の負担は夫の5倍以上に及びます…。
さらに内閣府男女共同参画局による「令和2年版男女共同参画白書」でも、6歳未満の子どもを持つ共働き世帯では、妻の家事・育児時間は1日約7時間、夫は約1時間30分と大きな差があります。

共働き家庭では、家事と育児の負担が圧倒的に女性に偏っている家庭が多いといえます。
体験談:ワーママが正社員疲れた理由7つ

ワーママが正社員で働くなかで感じる疲れは、さまざまな要因が重なって生まれます。

正社員ワーママあるあるな「実際の体験談」と合わせて紹介します。
正社員疲れたと感じる7つの理由
欠勤で気疲れ
子どもが小さいうちは、病気やケガで保育園から急に呼びだされることが日常茶飯事です。
雪国ということもあり、冬場はとくに風邪をひきやすく、月に何度も息子の看病で欠勤することがありました。
”体験談”
体調管理に気をつけていても、大事な取材の日にかぎって子どもは発熱したりします。保育園からの電話で会議を中断し早退し、自分の仕事を同僚に頼むこともありました。迷惑をかけたぶんフォローはするのですが「嫌われているのでは」「なんとなく態度が冷たく感じる」と自己嫌悪に。帰って子どもの看病をしながら仕事のことを引きずって、子どもに申し訳ない気持ちになったりしました。

上司や同僚へのフォローが上手な人もいるんですが、周りへの気遣いって大変ですよね。
家事負担が大きくて疲れる

仕事が終わって帰宅しても、そこからが「第二の仕事」のはじまりです。
食事の準備、掃除、洗濯、翌日の保育園の準備など、家事と育児が待ちかまえています。
”体験談”
子連れ再婚した私は「シングルマザーだろうが夫がいようが、子どもが赤ちゃんだろうが小学生だろうが、なぜか家事負担は減らない」という事実を知りました(笑)シングルマザー時代は頼れる人もなく、家事と育児と仕事で疲労困憊でした。夫がいれば、料理や清潔な家をある程度保たなくては、共同生活はままなりません。子どもは小さいと手がかかりますが、大きくなると習い事の送迎や宿題というタスクも増えます。

(北国あるあるで悪いのですが、冬の雪かきで体力を消耗したあとにご飯作るのも面倒くさいよね。)
睡眠不足で疲れる

小さな子どもがいると、まとまった睡眠を取るのはむずかしくなります。
夜泣きや体調不良、保育園の準備などで深夜まで起きていることも、めずらしくありません。
”体験談”
2歳を過ぎた息子は、保育園疲れで早く寝る子でしたが、そのぶん朝も早かったです(笑)家事や持ち帰りの仕事(子どもの病気で欠勤が多かったため)を終えて寝るのが深夜でも、5時〜6時に起こされることも。「まあ私もまだ30代前半だし…いけるだろう」と平均睡眠時間が4時間だったとき、仕事中に貧血と過労でダウン。シングルマザーだったので、疎遠だった家族に連絡をとりお迎えを頼みました。
当時の保育園の先生から、1歳の双子を預けて働いていたママやシングルファザーの方も仕事中倒れて救急車で運ばれたことがあると聞きました。本当育児しながらの仕事は命がけだと思います…。

今考えると、寝不足時代は仕事でミスをしたり上司に叱られたりが多かったような。睡眠は大事ですね。
人づきあいで疲れる
人間関係も、ワーママが疲れる原因のひとつです。
保育園でも職場でもママ友同士でも、気を使う場面は多々あります。
”体験談”
独身時代は上司や同僚とのコミュニケーションを楽しんでいましたが、ワーママとして働く中で、仕事と育児でいっぱいいっぱいになり、うまくコミュニケーションがとれなくなりました。また、専業主婦の友人から「正社員はすごいけど、私は無理かな。子どもと過ごす時間がなくなるし」と言われて価値観の違いを感じ、付き合いづらくなりました。

夫がいると義両親との付き合いもありますよね。コミュ力おばけになりたい。。
仕事の成果が出しにくく疲れる

正社員として働く以上、責任や成果を求められるのは当然のこと。
しかし、子育てとの両立でフルスピードの仕事が難しい状況では、評価が得られにくくなることもあります。
”体験談”
同僚が長時間働き、成果をあげているのに対し、私は定時内での限られた時間で成果を求められるプレッシャーがありました。細かいところでは、リモートワーク中に子どもが騒ぐ声が聞こえないよう一瞬ミュートにして会議での発言を控えたとき、上司からやる気がないように思われ、誤解が生じることもありました。

頑張りたいという気持ちがあっても、時間の制約や環境の違いから成果を出しにくい現実ってありますよね。
自分の時間が取れず疲れる

正社員のワーママは、かなり自分のための時間が少ないといえます。
自分を犠牲にする生活が続くと、心の余裕がどんどんなくなっていきます。
”体験談”
私は離婚や引っ越しで息子の保育園が何度か変わっているのですが、園によってリフレッシュ保育への容認度は異なります。「月1くらいなら休みでも預けてOK」「病院なら預けてOK」という園があるいっぽう「仕事が休みなら預かれません。子どもとの時間を大切にしてください。」というスタンスの園もあります。プリントでも「仕事休みで預けたお母さんがいます」などのお知らせがあり、自分のことではなかったものの、親が休むのは悪だとずっと思いこんでしまいました。まったくリフレッシュできず「私は何のために働いているんだろう?」と感じたことも。

通っていた保育園批判ではありません。よく考えたらリフレッシュ専門の保育園に預ければよかったんです。当時は他の選択肢が思いつかず鬱気味になりました。
子育てに悩み疲れる

育児そのものに悩み、疲れを感じるのも多くのワーママが抱える課題です。
子どもが小さいうちは成長の個人差も大きく、周囲と比較してしまうことでプレッシャーを感じることもあります。
”体験談”
シングルマザー時代、仕事を終えて子どもと18時半に帰宅すると、アパートの隣から毎日美味しそうな料理の匂いがしていました。「うちは惣菜や外食ばかりで子どもがかわいそう」と泣いたことがあります。また、職場に正社員のママがいなく、パートさんとは休憩時間が違ったため、働いているママ友が1人もいませんでした。学生時代の友人は夫婦仲がよかったり専業主婦だったりで、なんとなく相談できず… 「保育園で問題行動を起こすのは自分のせい?」「この子は自宅でもっと見てあげるべきなのか」など悩みました。

恥ずかしながら、シンママで正社員だったときは、3歳前の子どもとコンビニ弁当をよく食べていました。本当に余裕がなかったんです。
正社員ワーママが疲れる原因別の対処法

正社員ワーママが疲れたときの対処法を、原因別に7つご紹介します。
ズボラな私が実践していた①頼る②手を抜く③うまく休む、というテクニックです。
つい頑張りすぎるワーママさんは必見です。
疲れる原因別の対処法
欠勤が多い際の対処法
子どもの体調不良で欠勤が続いて気疲れする時は、下記のポイントを留意しましょう。
- 事前に上司へ相談
- フォローしやすい環境づくり
- 病児保育サービスを事前登録
まずは改めて、上司に欠勤時のフォロー体制について相談してください。
自分の仕事を共有できるツール(例: 進捗管理表)を活用する、ほかに子育てをしているスタッフとフォロー体制を作るなど、欠勤時の影響を減らす体制が取れるかもしれません。
どうしても休めない仕事がある場合は、体調不良の子どもを看護師の方に預ける選択肢もあります。
安心できる病児保育やファミリーサポートを事前に調べておき、活用しましょう。
家事負担への対処法
家事負担はアイディア次第で、かなり軽減が可能です。
- 「やらない家事」を決める
- 時短家電の購入
- 外部サービスを活用
- 家族に分担を依頼
再婚後も夫が育児や家事に不慣れで、ほぼワンオペだった私は、仕事後の家事が重すぎて疲れきる日々を送っていました。
雪国の冬は、雪かきや重い衣類の洗濯などの作業もあり、負担が大きかったです。
初期費用がかかりますが、時短家電( ロボット掃除機、ドラム式掃除機、食洗機)を利用すると生活が一変します。
家事代行を頼む、ミールキットを利用する、掃除の頻度を減らす、料理を簡単なものにする、など、ご家庭でできる方法から取りいれてみてください。

睡眠不足の対処法
経験上、睡眠不足が続くと、体力だけでなく精神的にも疲労していきます。
寝不足の方は、下記の対処法をぜひ試してみてください。
- 子どもと早寝し早朝にタスクをこなす
- 昼寝や休息を取りいれる
- 家族や保育園に頼る
休めないワーママさんにおすすめしたいのが、平日の昼間や週末の昼寝。

15~30分の短い昼寝でも、するのとしないのでは疲労感が違います。
夜行型の私は子どもが寝てから家事などのタスクをこなしていましたが、夜中に目がさえて寝れなくなることが多かったです。
子どもの寝かしつけのときに一緒に寝たり、眠い気持ちのときにとりあえず寝てしまうことも重要だと感じました。
人づきあいの対処法
冷たく聞こえるかもしれませんが、関わる人が増えるほど、人に優先順位をつけて対応すべきだと私は思います。
- 付きあいに優先順位をつけて対応
- 適度な距離感を持つ
- 信頼できる人に相談
子ども関係の付きあいや仕事上の付きあいなど、現在付きあわなければならない人がいる場合、そうではない人の誘いを受ける時間はワーママにありません。
恩がある人や昔からの友人に誘われた場合でも、余裕がなければ、とても忙しいことを理由に断るべきです。
また、昔からの友人より、職場で気の合う人や子どものママ友など、似たような環境下にある人のほうが、話していて楽な場合もあるかもしれません。

忙しいワーママは家族や子どもとの時間を優先して、その他の人間関係は希薄でも問題ないかと思います。
仕事の成果の対処法
正社員で働くワーママは、成果に悩むよりも、限られた条件のなかで頑張っている自分を認めてあげるのが一番の対処法ではないでしょうか。
- 自分を責めすぎない
- 成果をアピール
- 転職を検討
私が見てきたワーママさんは、迷惑をかけている自覚からか控えめな方が多いように感じました。
上司に成果をアピールすることも時には必要だと感じます。

成果主義の職場で評価が厳しい場合などは、柔軟な働き方ができる職場を探すと、働きやすさが増します。
自由時間がない対処法
自由時間のないママさんには、日々の隙間時間をめいっぱい楽しみつつ、たまには1人で外出する時間を作ることをおすすめします。
- 保育園や一時保育を活用
- スキマ時間を活用
通勤、就寝前、家事の間 - 小さなご褒美を設定
高級なチョコ、お酒など
シングルマザー時代の私は、出かけずにストレス解消や息抜きがでどこまでできるのか試していました。
- 話題になっている漫画・小説・映画を楽しむ
- ネットショッピングで雑貨や化粧品を購入する
- 家事をしながら音楽や好きなラジオを聴く
- 友人とオンライン飲み
- 高価なお菓子やお茶を楽しむ
- 短時間のひとり外出を楽しむ
あたりでしたら、子どもがいるワーママさんでも楽しみやすいかと思います。

休むのが好きな人は、めいっぱいダラダラしましょう。
子育ての悩みの対処法
子育てに正解はないとよく聞きますが、悩んだときは、早めに色々試してみることをおすすめします。
母親にとって子どもの存在は大きいものですから、育児に悩んでいるときは、仕事にも支障がでることが多かったです。
- 周囲に相談する
- 専門家の力を借りる
- ほかの子と比べない
私の息子は、小学生でADHDの診断を受けました。
幼少期からついつい他の子と比べて悩んでいましたが、保育のプロや相談窓口に相談してからはとても楽になりました。

お住まいの市区町村の保健センターや子育て支援課で、子どもにあった相談窓口を教えてもらえます。
正社員ワーママ疲れた!辞めどきのタイミングは?

正社員ワーママだった私が、転職や退職を繰り返して学んだ後悔しない辞めどきの考え方と、退職前に確認すべきポイントを解説します。
辞めどきのタイミングは?

結論から言えば、辞めどきの正解は「自分の都合が良いとき」です。
私も何度か退職を経験しましたが、そのたびに「職場に迷惑をかけていないか」「もっと頑張るべきだったのでは」と悩みました。
しかし、数年我慢してキャリアを築くなどならともかく、退職を数ヶ月伸ばしたところでメリットはありませんでした。
最終的にわかったのは「職場や他人のためではなく、自分や家族にとってベストなタイミングで辞めること」が最も大切だということです。
自分の都合が良いタイミングとは
自分の都合が良いタイミングとは、自分が退職して困らないタイミングです。
辞めること自体がゴールではなく「辞めた後どうするか」を考えることで、前向きな選択ができるはずです。
自分の都合が良いタイミング
- 退職後の生活に困らない見通しが立っている。
- 今よりも生活や働き方が良い方向に変わる可能性が高い。
- 辞めることで心身が健康になるとわかっている
- 会社が困るから…と何ヶ月も残る必要はない
退職は2週間前までに申し出が必要と法律で定められているほか、会社独自の就業規則がある場合があります。
ルールに則っていれば、必要以上に残ることはありません。
正社員ワーママが退職の前にすべきこと

退職を決断する前に、いくつか確認しておくべきポイントがあります。
これを怠ると、辞めたあとに後悔する可能性があります。
退職前の確認ポイント
① 家計を見直しシミュレーション
退職すると、収入が一時的に減少します。困ることのないようシミュレーションしておきましょう。
- 固定費や生活費を洗い出し、余裕があるか確認する。
- 退職後の収入源(貯金や失業保険)がどれだけ続くか計算する。

もし次の転職先が決まっていない場合、貯金が大幅に減る可能性があります。減らせる支出は減らすのがおすすめ。
② 保育園や学童保育が継続できるか
仕事を辞めると、保育園や学童保育の継続利用が難しくなることがあるため、確認が必要です。
- 現在の利用条件を確認し、退職後も継続できるか役所に問いあわせる。
- 継続利用が難しい場合、子どもの預け先をどうするか考える。

私も退職後に学童を継続利用するため、自治体に相談した経験があります。
③ 働き方や生き方を見なおす
辞めることだけを目標にするのではなく、次のステップを具体的にイメージしておくことが重要です。
- フルタイム、時短勤務、リモートなど、ライフスタイルに合った働き方を考える。
- キャリアの方向性や、自分が本当にやりたいことを整理する。

私の場合、退職を機にリモートワークへ切り替えたことで、家庭とのバランスが取りやすくなりました。
④ 疲れきった状態で退職しない
疲れきって毎日が限界だと感じているときは、冷静な判断ができないものです。
私も、一度感情的に辞表を出してしまい、後悔した経験があります。
- 十分に休息をとり、落ち着いた状態で決断する。
- 信頼できる家族や友人、キャリアコンサルタントに相談してみる。

そのときは、上司が良い人で、転職先が見つかるまで待ってもらえました…
正社員ワーママは大変!疲れたときは頼ってOK
正社員で働きながら家族を支えるワーママはとても大変。
疲れたとき限界がきたときは、ひとりで無理をしないで、便利なサービスや家電、まわりの人に頼ることをおすすめします。
正社員の辞めどきを迷っていたり、今の会社で働きながら子育てをするのに不安があるママは、無料の転職エージェントを使ってみるのもひとつの方法です。
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